![]() アクセス制限された多層細胞培養システム
专利摘要:
本発明は、矩形の設置面積を有し、気管空間によって隔てられた多重の細胞培養チャンバを有する、多層細胞培養装置であって、細胞培養チャンバのそれぞれが、汚染の危険性を低減しつつ、細胞培養装置の内外への流体の移動が可能になるように構造化され、配置された、ポートおよびポートカバーまたは外部マニホールドを有する装置と、該装置の使用方法とを提供する。 公开号:JP2011509686A 申请号:JP2010544314 申请日:2009-01-16 公开日:2011-03-31 发明作者:ジェイ タナー,アリソン;アール マーティン,グレゴリー 申请人:コーニング インコーポレイテッド; IPC主号:C12M3-04
专利说明:
[0001] 本願は、「アクセス制限された多層細胞培養システム(Limited Access Multi-Layer Cell Culture System)」という発明の名称で2008年1月25日に出願された米国仮特許出願第61/062,404号の利益を主張する。] 技術分野 [0002] 本発明は、一般に、培養細胞を含めたシステムに関する。さらに具体的には、本発明は、細胞および培地の無菌制御された封じ込め、ならびに装置の内外への無菌的移送を可能にする、培養細胞を格納するための装置に関する。] 背景技術 [0003] 細胞のインビトロでの培養は、薬理学、生理学、および毒物学の研究に必要な材料を提供する。薬剤のスクリーニング技術における近年の進歩により、製薬会社は、治療標的に対する膨大な化合物ライブラリを迅速に選別することが可能である。これらの大規模スクリーニング技術は、インビトロにおいて増殖および維持される膨大な数の細胞を必要とする。これら膨大な数の細胞の維持には、大量の細胞増殖培地および試薬、ならびに膨大な数および大量の実験用の細胞培養容器および実験設備が必要とされる。この活動にはまた、大きな労働力も必要とされる。] [0004] 細胞は、ローラーボトル、細胞培養皿およびプレート、マルチウェルプレート、マイクロタイタープレート、一般的なフラスコおよび多層化細胞増殖フラスコおよび容器を含めた、特殊化した細胞培養容器内で培養される。培養細胞は、適切な維持培地を入れたフラスコの底面に付着し、その上で増殖する。] [0005] 細胞系の高スループット用途の出現によって、細胞培養容器は必要なガス交換を提供しつつ、細胞増殖用の表面積の増大も得られるように開発されてきた。これらのシステムはまた、増殖密度および分化因子を含めた細胞培養パラメータを高めるように設計された特殊化した表面を含みうる、多層フラスコ、多層細胞培養皿、バイオリアクター、細胞培養バッグなどを備えた多層化細胞増殖容器と同様に、一般的なフラスコ、ローラーボトル、細胞培養皿を備えた従来の細胞培養容器も採用する。] [0006] さらには、細胞系の高スループット用途は自動化されてきた。自動化は、手動操作者に酷似した細胞培養容器操作を可能にする。さらには、細胞増殖表面の多重層を備えたフラスコ容器は、単一の底壁上での細胞増殖を可能にする一般に知られるフラスコよりもはるかに大きい、付着細胞の収量を生じる能力がある。これらの多重層容器は膨大な数の細胞の増殖を可能にするが、それらは、日常的な使用における特別な課題を提示する。] 発明が解決しようとする課題 [0007] 自動化可能で移動の無菌性を向上するような方法で、流体を細胞培養容器の内外に導くための装置を提供することが可能な細胞培養容器が必要とされている。加えて、通常、ロボット操作を採用する高スループットアッセイの用途の実施に使用するのに適しているであろう、これら装置も必要とされている。] 課題を解決するための手段 [0008] 本発明の実施の形態は、少なくとも3つの細胞培養チャンバおよび少なくとも2つの一体化した気管チャンバを有する多層細胞培養装置を提供し、ここで、各細胞培養チャンバは少なくとも1つのポートを有し、各ポートはポートカバーを有し、ここで、各ポートは、ポートカバーと係合するように構造化され、配置されて、開放可能な液密封止を提供する。ポートカバーは、コネクタによって多層細胞培養装置に取り付けられて差し支えなく、該コネクタはヒンジ連結コネクタでありうる。実施の形態では、ポートカバーは隔壁を有する場合がある。隔壁は、該隔壁を通じた流体流動装置の導入を可能にし、流体流動装置とポートの間に液密封止を形成する。実施の形態では、流体流動装置は、針、ピペットまたはピペットチップ、管またはカニューレであって差し支えない。実施の形態では、ポートは、環状の構造でありうる、シーラーを有していてもよく、これが、ポートカバーをポート上の相補的構造に接続可能にし、可逆的な液密封止を形成する。] [0009] さらなる実施の形態では、本発明は、少なくとも1つのポートを有し、該少なくとも1つのポートに関連したポートカバーの開放位置または閉鎖位置をスライド可能に係合することによってポートの開閉をもたらすように、少なくとも1つのポートと係合するように構造化され、配置された、スライド式ポートカバーを有する、細胞培養装置を提供する。実施の形態では、スライド式ポートカバーは、ヒンジ連結コネクタなどのコネクタによって、細胞培養装置に接続されるか、または、細胞培養装置と一体となりうる。] [0010] さらなる実施の形態では、本発明は、少なくとも3つの剛性の細胞培養チャンバを有する細胞培養容器を提供し、各細胞培養チャンバは少なくとも1つのポートを有し、ここで前記少なくとも1つのポートは、メス型流体流動装置と連結するように構造化され、配置された、突出したオス型特徴を有する。さらなる実施の形態では、細胞培養容器は、流体流動装置のオス型構造と連結するように構造化され、配置されたメス型特徴を有する、少なくとも1つのポートを有する。さらなる実施の形態では、細胞培養容器は、オス型構造を備えた幾つかのポートおよびメス型構造を備えた幾つかのポートを有し、流体流動装置の相補的構造と連結する。] [0011] さらなる実施の形態では、本発明は、少なくとも3つの細胞培養チャンバおよび少なくとも2つの一体化した気管チャンバを有する多層細胞培養装置を提供し、各細胞培養チャンバは、少なくとも1つのポートおよび、少なくとも1つのポートを有する液密封止を形成するように構造化され、配置された、取り外し可能なマニホールドを有する。さらなる実施の形態では、マニホールドはバルブを有する。さらなる実施の形態では、マニホールドは、2つ以上の多層細胞培養装置の少なくとも1つのポートと連結するか、または、液溜部を有する1つの多層細胞培養装置と連結するように、構造化され、配置される。] [0012] さらなる実施の形態では、本発明は、2つ以上の多層細胞培養装置のポートと係合するように構造化され、配置された流体流動装置を有するマニホールドを提供する。加えて、本発明は、少なくとも2つの細胞培養チャンバと、マニホールド本体を有する少なくとも1つの外部マニホールドと、前記多層細胞培養装置の前記少なくとも1つの外部マニホールドと前記少なくとも2つの細胞培養チャンバの間に流体の流動を提供するように構造化され、配置された少なくとも2つの流体流動装置とを有する、少なくとも1つの多層細胞培養装置を備えた細胞培養システムを提供し、ここで、流体は、少なくとも2つの流体流動装置に分配されて、少なくとも1つの外部マニホールドと少なくとも2つの細胞培養チャンバとの間に平行に流れるよりも前に、外部マニホールド内へと流れ、マニホールド本体に貯留される。] [0013] 本発明は、添付の図面と共に読む場合に、以下の詳細な説明から最もよく理解されよう。] 図面の簡単な説明 [0014] 本発明の1つの実施の形態の部分的に切り取った斜視図。 本発明のポートおよびポートカバーの実施の形態を示す図。 本発明のポートおよびスライド式ポートカバーの別の実施の形態を示す図。 本発明のコネクタの3つの実施の形態を示す図。 本発明のシーラーの実施の形態を示す図。 ポート、および本発明の流体流動装置に連結したポートを示す、本発明の多層細胞培養フラスコの実施の形態を示す図。 本発明のポートおよびポート連結の実施の形態を示す図。 本発明のカニューレの実施の形態を示す図。 本発明のバルブの実施の形態を示す、本発明のマニホールドの1つの実施の形態の図。 本発明の流体流動装置の本発明のマニホールドへの連結を示す、本発明の1つの実施の形態のマニホールドの図。 本発明の1つの実施の形態のマニホールドを示す図。 本発明のマニホールドのバルブの実施の形態を示す図。 本発明のマニホールドのバルブの実施の形態を示すさらなる図。 本発明の1つの実施の形態のマニホールドを示す図。 本発明の1つの実施の形態のマニホールドを示すさらなる図。 本発明の1つの実施の形態のマニホールドのさらなる図。 本発明の多層フラスコ、およびその本発明のマニホールドの1つの実施の形態への連結を示す図。 2つの本発明の多層フラスコ、およびそれらの本発明のマニホールドの1つの実施の形態への連結を示す図。 本発明の多層フラスコ、およびその本発明のマニホールドの1つの実施の形態への連結を示す図。 容器に連結した本発明の1つの実施の形態のマニホールドを示す本発明の1つの実施の形態の斜視図。] 実施例 [0015] 本発明の実施の形態は、アクセス制限された細胞培養システムおよび装置に関する。実施の形態では、本発明のアクセス制限された細胞培養装置は、一体化した多層細胞培養装置内に細胞増殖チャンバの多重層を有し、各層は、細胞増殖チャンバの内外への材料の導入及び除去を可能にするポートカバーで可逆的に封止可能なポートを有する。実施の形態では、装置はまた、細胞増殖チャンバの内外への流体の流れを制御するための外部マニホールドも有する。] [0016] 以下の詳細な説明では、本発明を完全に理解してもらうことを目的として、説明の目的であるが限定ではない、具体的詳細を開示する模範的な実施の形態を記載する。しかしながら、本発明が、本明細書に開示される具体的な説明から逸脱する他の実施の形態で行われうることは、当業者にとって明らかであろう。 他の例では、周知の装置および方法の詳細な説明は、本発明の説明が不明瞭にならないように、省略する場合がある。] [0017] 細胞培養、特に付着性の細胞培養は、次第に、インキュベーターのスペースを最小限に抑え、細胞培養増殖表面を最大化した、積層された、スペースを取らない高密容器内で増殖されつつある。例えば、米国特許出願公開第2007/0026516号明細書を参照されたい。細胞培養容器はますます効率的になり、それらの内部空間はますます限られることとなることから、これらの容器の実用的用途は、これらの容器の内外への少量の液体の移動の必要性によって複雑化する。] [0018] これらの高密容器およびそれらの内部に含まれる流体および細胞の無菌状態の維持は、何よりも重要である。例えば、培養細胞の増殖および処理に用いられる容器には、細胞が殺菌システム内で増殖することが必要とされる。細胞培養容器の無菌性を最適化するための方法の1つは、閉鎖された、またはアクセス制限された細胞培養システムを提供することである。閉鎖されたシステムは、培養細胞の完全性を維持し、汚染を回避しうる。治療的使用のための培養細胞は、個々に特有であり、また、汚染することなく、増殖および特定の薬物治療を促進するための条件を必要としうる。細胞培養容器は、例えば細胞または培地を添加または除去するためなど、細胞培養容器内へのアクセス用の着脱可能な蓋を有しうる。あるいは、もう1つの方法として、細胞培養容器は蓋の代わりに隔壁を有していてもよい。培養時の汚染は、隔壁が破れる際に、材料が外側から容器内へと押圧される結果として生じる。汚染の危険性は、細胞培養チャンバへのアクセスを最小限に抑えることによって最小限にとどめることができる。例えば、細胞培養容器が無菌であり、細胞培養容器と接触した状態になる相互連結した部品のすべてが無菌であり、かつ、細胞培養容器および相互連結した部品の取り扱いが最小限に抑えられ、フードまたは層流(laminar air flow)の筺体などの無菌環境が存在する場合には、汚染の危険性は軽減される。汚染の危険性を低下させる追加の材料および方法について以下に述べる。] [0019] 多層細胞培養容器は、細胞培養チャンバの内外への細胞および細胞培養培地の出し入れが可能でなければならない。多層フラスコの設置面積を最小化しつつ、無菌性を維持し、こぼれることを最小限に抑える方法で、多層細胞培養容器の内外への流体の移動を促進することが必要とされている。これらのフラスコおよび容器の設置面積の最小化は、インキュベーター内、ならびに保管および輸送における空間利用の向上を可能にする。加えて、自動化された工程、またはロボット工程をサポートする特徴を有する、これらの多層の細胞培養容器の提供も必要とされている。] [0020] 本発明の実施の形態では、多層フラスコが提供される。図1に示す部分的に切り取った斜視図には、本発明の多層フラスコ100の1つの実施の形態が例証されている。多層フラスコ100は、上面板110、受け皿(図示せず)、側壁112、および端壁114によって画成された外部容器本体101を有する。図1の切り取り部分にさらに明確に示されるように、個別の細胞増殖チャンバ111がフラスコ100内に配置される。個別の細胞増殖チャンバ111は、それぞれ、底面113および上面115によって画成される。表面113および115は、側壁112および端壁114に沿ってフラスコ本体101に取り付けられる。各チャンバ111内の少なくとも1つの底面113は、細胞増殖のための表面117を提供することができる、ガス透過性かつ液体不透過性の材料であることが好ましい。ガス透過性かつ液体不透過性の材料は、細胞が付着する際の表面、または細胞増殖チャンバの床面を提供するか、あるいは、対向する表面、または細胞増殖チャンバの天井であってもよい。底面113、または細胞培養表面113は柔軟性であっても剛性であってもよい。各上面115は、細胞増殖チャンバ111に支持体を提供する、剛性かつ一般にガス不透過性の材料であることが好ましい。多層フラスコの表面は、透明、不透明、着色、または無色であって差し支えない。本発明の1つの実施の形態では、各細胞増殖チャンバ111の間に気管空間118が存在する。チャンバ111の対向する上面115は、細胞増殖チャンバ111の上壁および気管チャンバ118の下の部分を画成する。したがって気管チャンバ118は、第1の細胞増殖チャンバのガス透過性かつ液体不透過性の表面113、および第2の増殖チャンバ111の対向する表面115を含む。支持体119はまた、単一のフラスコ101内に交互に気管空間118を有する増殖チャンバ111を形成する、表面113および115を一体化して組み込むように構造化された支持体が得られるように存在しうる。したがって、各細胞増殖チャンバ111は、垂直の連続方向において、気管チャンバ118と交互に存在する。] 図1 [0021] 本発明の1つの実施の形態では、多数の細胞増殖チャンバ111は、多層フラスコ100の本体101と一体となり、細胞増殖用の栄養培地で十分に満たされうることから、個別の細胞増殖チャンバ111は、ガス透過性の膜113上での細胞増殖を可能にする。多層フラスコ100を貫く一連の気管空間118は、ガス透過性表面113上で増殖する細胞117間、多層フラスコ内部の個別の細胞増殖チャンバ111の培地127、および外部環境にガス伝達を提供する。気管空間118は、ガス透過性表面113を通じて、細胞増殖チャンバ111内に位置する培地の酸素供給を可能にする。さらには、気管チャンバ118は空隙または空間の形をとって差し支えなく、液体の侵入が起きないようにする。結果として、気管空間118と交互に存在する多数の増殖チャンバ111を有する剛性の細胞培養多層フラスコ100は、大量の細胞117へのガスの均等分配の利益をもたらすように、協同的に構成される。] [0022] ガス透過性の膜113は、限定はしないが、接着剤または溶剤結合、熱融着または溶接、圧縮、超音波溶接、レーザー溶接、および/または、通常、部品間に封止を生じるのに用いられる他の任意の方法を含むあらゆる方法によって、支持体119および側壁112に装着することができる。膜113の周囲のレーザー溶接は、その膜が支持体119の表面とぴったりと重なり、かつ該表面と融合することにより、多層フラスコの内部表面の一体化した部分となるように、膜領域の周りに気密封止を設けることが好ましい。ガス透過性の膜113が側壁および端壁に付着後、上面板110と受け皿120を接合して差し支えない。受け皿120および上面板110は射出成形されうる。細胞培養容器100内における細胞培養117のための膜性板113の位置調整を容易にするため、さまざまな大きさおよび形状の支持体119が組み込まれうる。] [0023] ガス透過性かつ液体不透過性の膜113(図1参照)は、当技術分野で既知の1つ以上の膜から作製されうる。典型的には、膜は適切な材料でできており、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニール、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)または適合するフルオロポリマー、シリコーンゴムまたは共重合体、ポリ(スチレン−ブタジエン−スチレン)またはこれらの材料の組み合わせが挙げられる。製造および細胞増殖への適合が許す限り、さまざまなポリマー材料を用いて差し支えない。既知の能力では、膜としてポリスチレンが好ましい材料であろう(細胞増殖ににはさまざまな厚さが許容されるが、約0.0762mm(約0.003インチ)の厚さ)。このように、膜は任意の厚さでありうるが、約25〜250μmが好ましく、約25〜125μmが理想的である。] 図1 [0024] 本発明の多層フラスコ100は、当業者に周知の許容されるあらゆる製造方法によって作製されうる。ある方法の1つの実施の形態では、多層フラスコ100は、別々に射出成形された部品の一群から組み立てられる。成形するのに適切であって、通常は実験用のウエアの製造に用いられる、任意のポリマー(ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル、ポリスチレン、またはポリエステルなど)を使用して差し支えないが、ポリスチレンが好ましい。必要はないが、光学的透明度にとっては、2mmを超えない厚さを維持することが有利である。別個の部品は、多層フラスコの内部表面の一体化した部分と合うように、あらゆる方法によって組み立てることができ、限定はしないが、接着剤または溶剤結合、熱融着または溶接、圧縮、超音波溶接、レーザー溶接、および/または、通常、部品間に封止を生じるのに用いられる他の任意の方法が挙げられる。上面板110および受け皿は、位置合わせされ、レーザー溶接などによって接合されうる。] [0025] 1つの実施の形態では、部品はまとめて、継ぎ目に沿って接着接合されるか、超音波溶接またはレーザー溶接されるか、あるいは熱盤を使用して、または他の任意の方法によって結合される。部分的にまたは完全に自動化された組立システムには、レーザー溶接設備が使用されることが好ましい。接合部の外周に沿ってレーザー溶接がなされると同時に、上面板および受け皿が適切に位置合わせされる。] [0026] 有利には、および細胞の付着および増殖を促進するためには、膜層を含めた多層フラスコ100の内部表面は、細胞増殖できるように処理されうる。処理は、プラズマ放電、コロナ放電、ガスプラズマ放電、イオン衝撃、電離放射線、および高強度のUV光を含む、当技術分野で既知のあらゆる方法によって達成して差し支えない。] [0027] 代替となる実施の形態では、個別の細胞増殖チャンバは、剛性の層でできた上面によって側壁112および別の側に液体不透過性の方式で取り付けられた、ガス透過性の膜110の層によって、一方の側に拘束されて、個別の細胞培養増殖チャンバ111および多層化フラスコ全体に、より剛性の要素を提供しうる。例えば、個別の細胞増殖チャンバ111は、剛性の層115によって上面に、側面によってその末端上に、およびガス透過性の膜によって底部側に、拘束される。この個別の細胞増殖チャンバ111は、別のこのような個別の細胞増殖チャンバ111の上に積層されてもよく、ここで、1つの個別の細胞増殖チャンバ111の剛性の層115の上部が、隣接した個別の細胞増殖チャンバのガス透過性の膜113の下の気管空間を画成する、支持体構造を形成する。1つの実施の形態では、個別の細胞培養チャンバは、さらに大きい多層細胞培養容器へと組み立てられうる。これらの個別の層は、スナップ式に留めることができ、あるいは、別の当技術分野で既知の任意の付着方法を用いて取り付けてもよい。] [0028] 図1は、気管空間118と、フラスコ100の内部を形成する個別の細胞増殖チャンバ111との交互の層を示している。個別の細胞増殖チャンバ111は、細胞培養容器の側壁および端壁に液体不透過性の方法で取り付けられた、液体不透過性かつガス透過性の膜113によって画成される。細胞増殖培地127は膜113の間に含まれ、細胞は、これらの膜113の液面上で増殖する。この実施の形態では、細胞増殖チャンバ111は、個別の細胞増殖チャンバ111を形成するように側壁112に液体不透過性の方式で取り付けられたガス透過性の膜の2つの層によって、形成されうる。気管空間118は、ガス透過性の膜の間に層を形成して空洞部分を形成し、ガス透過性の膜113が細胞増殖培地127内に空気を交換できるようにする。この実施の形態では、気管空間は、個別の細胞増殖チャンバ111を形成するガス透過性の膜113の層を分離及び支持する、支持体119によってサポートされる。本発明の1つの実施の形態のマニホールドに適合する多層化フラスコのこの実施の形態の利点は、多層フラスコが180°回転したときに、対向する表面上で細胞増殖することにより、その収容能力が向上することである。したがって、多層フラスコが回転すると、細胞は代わりのガス透過性の膜表面113上で培養される。よって、細胞増殖は、ガス透過性の膜が多層フラスコの中間に積層される場合のみ、そのガス透過性表面113の両方で使用可能になる。膜113は、個別の細胞培養増殖チャンバ111と気管空間118の間のガスの自由交換を可能にする。好ましい実施の形態は、加えて、多層フラスコの製造、取り扱い、および操作に耐えることができる膜113を備えるであろう。] 図1 [0029] 細胞の増殖チャンバ111へのアクセスし易さは、細胞の増殖チャンバの外表面を通じて延在し、細胞の増殖チャンバ111の表面に開口または貫通空間を作り出す、ポート120を通じて達成される。図1においては、ポート120は側壁を通じて延在するように示されているが、ポート120は、細胞の増殖チャンバ111の端壁または他の任意の表面上に配置されてもよい。本発明の実施の形態では、各細胞の増殖チャンバ111は、各細胞培養チャンバ内へのアクセスを可能にする少なくとも1つのポート120を有する。実施の形態では、各細胞培養チャンバに2つ以上のポート120が存在し、流体が1つのポート120を通じて細胞培養チャンバ111に流入するのを可能にすると同時に、行き場がなくなったガスは別のポート120を通じて細胞培養チャンバから出る。ポートカバー121を図1に示す。この実施の形態では、ポートカバーは塞栓である。しかしながら、以下に、ポートカバーの追加の実施の形態も論述および開示する。実施の形態では、ポートカバー121は、細胞培養チャンバの内容物の汚染を防止するための隔壁を有しうる。実施の形態では、ポート120は、ポートの水密能力を向上させるため、材料の層で処理されうる。これらの材料は、それらの内部に導入されるカニューレまたはポートカバーとの液密封止を、より形成し易くしうる。これらの材料の例としては、ゴム、PVC、テフロン(登録商標)、コルク、シリコーン、生ゴム、ウレタン、または当技術分野で既知の他の任意の材料が挙げられる。] 図1 [0030] 図1は、多層フラスコ100の隅部107上に1組の位置合わせしたポート120を有する、本発明の1つの実施の形態を例証している。隅部107は、図1に示すように平坦であって差し支えなく、あるいは、丸みを帯びているか、または任意の形状であってもよい。図1はまた、ポート120上に開放可能な閉鎖を提供する、ポートカバー121を例証している。ポートカバー121は、図1に示すように、個別のポートカバー121であって差し支えなく、あるいは、図2に示すように、ポートのストリップを閉鎖するように構造化され、配置されたストリップの形態で存在していてもよい。] 図1 [0031] 図2A、2B、および2Cは、本発明のポートおよびポートカバーの実施の形態を例証している。図2A〜2Cに示すように、ポート220は、ポートカバー221と可逆的に係合し、水密封止を形成するように構造化され、配置されうる。ポート220およびポートカバー221は、部品間に摩擦封止を形成することによって、水密封止を形成してもよい。ポートカバー221は、複数のポート220に対して液密封止を形成するように構造化され、配置されたストリップ222の形態で存在しうる。ポート220は、多層フラスコの表面と同一表面に存在する開口であって差し支えなく、または、多層フラスコの表面から延在して開口を画成する、隆起構造であって差し支えない。これらの隆起構造は、ポートがメス型ポートカバーまたはメス型流体流動装置と接合できるようにオス型の接続構造を提供する、突出構造であって差し支えない。あるいは、ポートは、オス型ポートカバーまたはオス型流体流動装置に接続構造を提供するメス型構造であってもよい。] 図2A 図2B 図2C [0032] 図2Aに示すように、ポートカバー221は、ポート220と可逆的に係合し、液密封止を形成するように、ポート220内に収まる。 あるいは、図2Bに示すように、ポート220は、可逆的に係合して液密封止を形成するように、ポートカバー221内に適合しうる。追加の実施の形態では、図2Aおよび2Bに示すように、ポートカバー221は隔膜225を含みうる。さらなる実施の形態では、ポート220は隔膜225を含みうる(図示せず)。] 図2A 図2B [0033] 実施の形態では、図2Cに示すように、ポートは、該ポートを取り囲む隆起部分である、ポート壁226によって取り囲まれてもよい。この実施の形態では、ポートカバー227は、ポート壁226と可逆的に係合して、液密封止を形成しうる。柔軟性のプラスチックでできたポートカバー227は、ポート壁226の内側にぴったりと適合するか、あるいはポート壁226の外側に摩擦嵌合を形成して可逆的な液密封止を形成するように、ぴったりと適合しうる。実施の形態では、ポートカバー221は、コネクタ230によって多層フラスコに取り付けられて差し支えない。] 図2C [0034] 図2A〜2Cに示す実施の形態では、ポート220は開放されるか、またはポートカバー221または226によって封止されうる。あるいは、ポート220は開放されていてもよく、また隔壁225を備えていてもよい。開口ポート220を備えた、本発明の多層フラスコ100は、製造され、殺菌され、無菌包装形態へと包装され、輸送されうる。それらの使用準備が整ったら、多層フラスコ100をフードまたは層流筺体などの無菌環境内に設置し、その無菌包装を開封して差し支えない。液体は、ある場所から別の場所へと流体を導く流体流動装置を使用して多層フラスコ内に導入して差し支えなく、該装置として、針、カニューレまたはピペット、ピペットチップ、管、ライン、チャネル、パイプ、ダクト、導管、または当技術分野で既知の他の任意の流体流動装置が挙げられる。フラスコ100に充填した後、封止した多層フラスコをインキュベーターなどの実験環境内に取り込む前にそれらを封止するためのポートカバー221または226が、開口ポート220に設置されうる。ポートカバー221または226は、別個の無菌包装で提供されるか、または、多層フラスコを含めた無菌包装内に含まれうる。] 図2A 図2B 図2C [0035] あるいは、代替となる実施の形態では、本発明の多層フラスコは、製造および殺菌してもよく、ポートは無菌のポートカバー221または226で封止して差し支えない。次に、封止した無菌の多層フラスコを包装および輸送して構わない。使用する準備ができたら、封止フラスコを、フードまたは層流筺体などの無菌環境内に設置し、包装から取り出して差し支えなく、液体は、ポートカバーを除去してポートを開放することによりフラスコ内に導入するか、またはポートカバー221内に隔膜225を通じて針、カニューレ、ピペットチップ、または他の装置を挿入してフラスコ内に液体を導入することにより、多層フラスコ内に液体を導入する。] [0036] 図3は、本発明のポートおよびポートカバーの別の実施の形態を例証している。図3は、ポート320およびスライド式ポートカバー350を例証している。スライド式ポートカバー350は、ポート320またはポート壁326と係合して、開放可能な水密封止を形成する。この実施の形態では、スライド式ポートカバー350は、矢印が示すようにハンドル351をスライドさせることによって、使用者が所望のポートカバーを選択することができるように、スライドする機構を有する。図3に示すように、スライド式ポートカバー350は、ポートを、開放または閉鎖することによって覆うか、あるいは隔膜325またはフィルタ330によって覆うかを、使用者が選択できるようにする。フィルタ330は、培養細胞の汚染を軽減または防止するための当技術分野で既知のフィルタ材料であって差し支えない。スライド式ポートカバーは、開放位置に設定されて差し支えなく、細胞培養チャンバ内外への空気の自由な流れを可能にする。この開放位置では、ポートは、フィルタで覆われうるが、これにより、細胞培養チャンバの内外への空気の流れを可能にすると同時に汚染を防止する。あるいは、スライド式ポートカバーは閉鎖位置に設定されて差し支えなく、この場合、閉鎖位置は隔壁を有し、針またはピペットチップなどの流体流動装置が閉鎖されたポートカバーを通じて細胞培養チャンバに入ることを可能にする。例えば、スライド式ポートカバー350は、隔膜325がポート320と位置合わせするまで、スライド式ポートカバーを図3に示す矢印の方向にスライドさせることによって、ポート320を隔膜325で覆うように設定されうる。使用者は、隔膜325を通じて針またはカニューレまたはピペットチップを挿入することにより、ポート320を通じて液体を導入することができよう。隔膜325は、細いまたは太い針、カニューレ、またはピペットチップなど、液体処理装置を収容することができるように構造化されるか、または配置されて差し支えない。ポート320を通じて液体が導入されると、使用者は、ポートを隔膜325で覆われたままにすることを選択して差し支えなく、あるいは使用者は、ポート320をフィルタで覆うことを選択してもよい。使用者がポート320をフィルタ330で覆うことを選択した場合、使用者は、スライド・ハンドルをハンドルの反対方向にスライドさせて、フィルタ330をポート320と位置合わせするであろう。このような方法で、使用者は、ある位置からもう一方の位置へとポートカバーのハンドルをスライドさせることによって、これらの覆いを変更して差し支えない。この実施の形態では、スライド式ポートカバー350は本発明の多層フラスコと一体となっていて差し支えなく、またはスライド式ポートカバーはコネクタ340によって多層フラスコに取り付けられてもよい。スライド式ポートカバーは、着脱可能であって構わない。スライド式ポートカバー350が着脱可能である場合、それはヒンジ連結コネクタ340などの任意のコネクタ340によって多層フラスコに取り付けられうる。] 図3 [0037] ポートカバーが隔壁を備え、ポートと係合して可逆的な液密封止を形成する場合には、隔壁はポートよりも上側に位置されて差し支えない。言い換えれば、ポートカバーが隔壁を含む場合、隔壁自体はポートの上部またはポートよりも上側に設置されうる。] [0038] 図4を参照すると、図4は、本発明のコネクタ401の実施の形態を例証している。コネクタ401は、ポートカバー421を多層フラスコに接続する特徴的部分である。コネクタ401は、ヒンジ連結コネクタ440でありうる。ヒンジ連結コネクタは、柔軟性の、薄いプラスチック・リボンであって差し支えなく、これがポートカバーのリボンの一方の側に取り付けられ、リボンのもう一方の側はポート壁または多層フラスコに取り付けられる。この薄い柔軟性のプラスチック・リボンは変形可能であり、したがって、ポートカバーが図4に示すように、多層フラスコの開放位置(図示せず)、または閉鎖位置に取り付けられることを可能にする。ヒンジ連結コネクタ440は、プラスチックをスコア線で曲げることができるようにスコアリングされた、より厚いプラスチック・リボンであってもよい。あるいは、ヒンジ連結コネクタは、ピボット・ヒンジ、スプリングヒンジ(ポートカバーが閉鎖位置または開放位置にあることを確実にするため)または当技術分野で既知の他の任意のタイプのヒンジであって差し支えない。これらのヒンジ連結コネクタ440は、別々に成形されるか、またはポートカバーの一環として成形されて、上述のプラスチック部品を成型および取り付ける方法を含めた当技術分野で既知の任意の方法によって多層フラスコに取り付けられて差し支えない。] 図4 [0039] さらなる実施の形態では、コネクタは、ボールおよびソケットコネクタ450でありうる。ボールの特徴部分470は、ポートカバーまたは多層フラスコから突き出ていて差し支えなく、対向する表面の突出したソケット特徴部分471と可逆的に係合しうる。したがって、2つのピースを接続するように、ポートカバーをボールとソケットの接合部で嵌めて差し支えない。さらなる実施の形態では、コネクタは、ホックおよびループファスナー460、ジップロックタイプのファスナー、接着剤、または他の連結機構であって差し支えない。] [0040] ポートカバー421は、コネクタ401によって、多層フラスコ100(図4に示すように)、またはポート壁226(図2A〜2Cに示すように)などの多層フラスコ100の構造に連結して差し支えない。あるいは、代替となる実施の形態では、ポートカバー221またはポートカバーストリップ222は、多層フラスコには取り付けられず、多層フラスコ100とは分離していてもよい。ポート220を通じて細胞増殖チャンバにアクセスするたびごとに、使用するポートカバー221またはポートカバーストリップ222を取り外し、廃棄し、多層フラスコを閉鎖したいときに、新しいポートカバー221またはポートカバーストリップ222を施用してポート220を閉鎖するように、ポートカバー221またはポートカバーストリップ222は、使い捨て可能であって差し支えない。ポートカバーまたはポートカバーストリップは、使い捨て可能および、加熱殺菌またはUV殺菌、または当技術分野で既知の他の任意の方法によって殺菌可能でありうる。] 図2A 図2B 図2C 図4 [0041] 実施の形態では、ポート220およびポートカバー221または226は、ポートカバーがポートに係合して、液密封止の提供を可能にするように、内部または外部の封止または係合構造を有しうる。例えば、図5Aおよび5Bを参照されたい。図5Aは、ジップロックタイプのシーラー500を例証している。チャネル502を形成する、一対の間隔の空いた平行なファスナー突起部501が、1つの表面、例えばポートまたはポートカバーの上面、またはポート壁に提供されて差し支えなく、その相補的表面は、 ファスナーチャネルに圧入する際に、開放可能な液密封止を形成する、柔軟性材料の単一のリボン505を有しうる。実施の形態では、ファスナーは、封止が形成される際に色が変化するように設計されて差し支えない。例えば、ファスナーの突起部は、例えば青などの色を有し、リボンは例えば赤などの別の色を有し、2つの相補的要素が加圧されて封止を形成する際に、構造を通じて紫色が透けて見えてもよい。] 図5A [0042] 図5Bは、シーラー500の代替となる実施の形態を例証する。レッジ構造510または隆起ポート520の周囲の環状構造は、相補的構造と係合し、これは、例えば、ポートカバーストリップ522とポート520の間に開放可能な液密封止を作り出すように、ポートカバー521をポートとスライド可能に係合させるための、ポートカバー521またはポートカバーストリップ522上の柔軟性のキャッチバー511でありうる。図5Bには1つのポート520のみが示されているが、ポートカバーストリップは、同様に構造化された一連のポートとスライド可能に係合して一連のポート520とポートカバーストリップ522の間に封止を形成するために使用することができる。これらの構造を総合すれば、ポートカバーストリップ522とスライド可能に係合して液密封止を形成するレッジ構造510は、シーラー500の1つの実施の形態である。あるいは、さらなる実施の形態では、ポートカバー521は、ポートカバー521がポート520に対して係合して液密封止を提供することができるための構造である、内部または外部のシーラーを有してもよい。図5に示すように、ポートカバー521は、ポート520の上部にフィットして液密封止を形成するように、ポート520上をスライドして構わない。これは、ポート520よりも上側のポートカバー521に含まれるが、ポートと係合して液密封止を形成する、隔壁525を設置する。ポート520またはポートカバー521は隔壁525を有しうる。隔壁525がポートカバー521に存在する場合、隔壁525は下方のポート内には延伸せず、ポートよりも上側かつポートの外側に存在する。隔壁525は、針またはカニューレまたは他の装置が隔壁525を通じてポートまたはポートカバー内に挿入されるまで、ポートを閉鎖可能にする。針またはカニューレまたは他の装置が隔壁525を通じてポート520またはポートカバー521内に挿入される際に、ポートまたはポートカバーと針またはカニューレとの間の液密封止を維持すると同時に、針またはカニューレは、多層フラスコの細胞培養チャンバ内にアクセスできるように、ポートまたはポートカバーを通過することができる。] 図5B [0043] 図6を参照すると、図6は、多層フラスコ100の第1の末端602上の図3に示すスライド式ポートカバー350、および、多層フラスコ100の第2の末端603上でポート(図示せず)と係合した管601を組み込んだ、本発明の多層フラスコ100の1つの実施の形態を例証している。多層フラスコは、多数の細胞増殖チャンバ111および一体化した気管空間118を有する。各細胞増殖チャンバ111は、ポートを通じてアクセスすることができる(図7参照)。本発明の1つの実施の形態では、管601を通じて流体を各細胞増殖チャンバ111内に揚水することによって、多層フラスコ100を流体で満たすことができる。例えば、図3に示すように、スライド式ポートカバーをフィルタ位置までスライドさせることによって、フィルタをが多層フラスコ100の第1の末端602上のポートに設置されうる。次に、管601を通じて各細胞増殖チャンバ111内に、流体を揚水することができる。多層フラスコ100のポートの第2の末端603を通じて細胞増殖チャンバ111内に流入する流体によって行き場を失った空気または他のガスは、濾過ポートのスライド式ポートカバー350を通じて細胞増殖チャンバから出すことができる。多層フラスコが満たされると、スライド式ポートカバー350は、隔膜を備えた多層フラスコのポートの第1の末端602を覆うように調整され、液密封止を形成しうる。管601は、閉鎖した管をクランプで固定するか、または溶接することによって封止して差し支えない。その後、封止した多層フラスコは、多層フラスコ内で細胞を増殖させることができるように、例えばインキュベーターなどの適切な環境内に設置して構わない。代替となる実施の形態では、流体は、第1の一連の管601を通じて一連の細胞増殖チャンバ111内に揚水され、細胞増殖チャンバ111を貫流し、第2の一連の管または他の流体流動装置に接続した第2の一連のポートを通じて細胞増殖チャンバから流出させて差し支えない。] 図3 図6 図7 [0044] 多層フラスコに取り付けられた管601は、多層フラスコの内外への流体のさらなる無菌的移送を可能にしうる。管は、該管が別の管または別の構造体に連結するように管の摩擦接合を適合させた、オス型またはメス型構造などのカプラーを使用して、追加の管または他の流体流動装置と連結することができる。さらなる実施の形態では、管は、途切れのない無菌の流体流動装置を形成するように、互いに熱溶接されうる。例えば、流体が流れる熱溶接された管は、マルチウェルのフラスコを、多層フラスコとは離れているであろう流体源またはシンクと連結させうる。連結を取り外すか妨げるためには、管を切断するか、あるいは折り曲げて固定するか、あるいは管を熱溶接して閉鎖することのみを必要とする。図6に示す多層フラスコは、管を含むように組み立てられ、滅菌され、包装および輸送されて差し支えなく、使用者が無菌包装を開けて、多層フラスコを流体のシンクまたは流体源に連結するように管類を熱溶接し、フラスコを使用しうるようにする。このフラスコの構造は、バルブおよびカプラーなど、液体を取り扱う設備を汚染する可能性を除去することによって、汚染の危険性を低減しうる。] 図6 [0045] 図7は、ポートの領域の拡大図を表し、本発明の実施の形態におけるポートと管またはカニューレとの連結を例証している。ポート720は、オス型730またはメス型731の構造を有しうる。オスポート730は、針、ピペットチップ、管732、カニューレ、または他の流体流動装置をオスポート730の周囲にぴったりと適合させて液密封止を形成する、突出構造を有しうる。メスポート731は、カニューレ735、針、管またはピペットチップ、または他の流体流動装置をメスポート731内にぴったりと適合させて液密封止を形成する、レセプタクル構造でありうる。] 図7 [0046] 流体流動装置は、針、カニューレ、ピペットチップまたは管を備えており、流体を多層フラスコの内外に導くことを可能にする装置である。図8A〜8Cは、このような流体流動装置の1つであるカニューレ801を例証している。図8Aはマニホールド840に取り付けられた多数のカニューレ801を例証している。カニューレはマニホールドの近位端813に取り付けられて差し支えない。1つの実施の形態では、本発明のカニューレ801は、液体の方向性流れを可能にしうると同時に、分離流、または空気またはガスの換気も可能にしうる。例えば、図8に示すカニューレは、隔壁および第1の先端の近位にある第2の先端803に穿孔するための尖った遠位端802を有する。第2の先端803も尖っていて差し支えなく、第2の流路811と関連している。図8Bに示す線8−8で切った断面図である、図8Cに示す断面で検証すると、カニューレは、2つの分離流路を有し、1つは液体のための流路810、もう1つは空気のための流路811である。図7に示すように、カニューレ802の遠位端が多層フラスコのポート内に挿入される際に、液体は液体通路810を通じて多層フラスコ内に流入することができ、行き場を失った空気は、同一のカニューレの空気の流路811を通じて多層フラスコから流出することができ、カニューレの近位端813に配置されうる換気口812を通じて外気が発散される。この換気口は、この空気の流路からの汚染を防ぐために、フィルタ材料で覆われて差し支えない。このカニューレの実施の形態を用いると、液体を閉鎖された細胞培養チャンバ内に導入することができ、それと同時に、各細胞培養チャンバに、行き場を失った空気の放出を可能にするための第2の開放ポートを必要とせずに、行き場を失った空気を発散することができる。カニューレは、流体を導くように構造化され配置された第1の内部通路、および流体を導くように構造化され、配置された第2の内部通路を画成し、かつ、近位端および遠位端を有する、剛性の管状構造でありうる。] 図7 図8A 図8B 図8C [0047] これらの流体流動装置はマニホールドと連結しうる。マニホールドは、多数の流体流動装置を保持するように構造化され、配置された装置である。マニホールドはまた、流体を多数の流体流動装置の内外に導くように構造化され、配置されて差し支えない。例えば、マニホールドは、多数の流体流動装置が多層細胞培養構造のポートと一列に揃うことが確保されるように間隔を空けた、多数のカニューレまたは管、またはピペットチップを保持するように構造化され、配置されうる。マニホールドは、内部に(多層細胞培養構造と一体となって)または外部に(多層細胞培養構造とは分離して)存在しうる。] [0048] 図9Aは、本発明の外部マニホールド900の1つの実施の形態を例証している。1つの実施の形態では、マニホールド900は、フラスコの内容物を多層フラスコから出し入れする際に該内容物を操作するための装置である。外部マニホールド900は、流体流動装置またはカニューレ910をマニホールド900に連結するためのカプラー930を有する。これらのカプラー930はメス型構造(図のように)をしていて差し支えなく、ピペットチップまたはカニューレなどの流体流動装置はこれらのメス型構造内に挿入して流体流動装置とマニホールドを連結して差し支えない。あるいは、カプラー930は、図10に示すようにオス型カプラーであってもよい。] 図10 図9A [0049] 図10は、本発明の外部マニホールド1000の追加の実施の形態を例証している。図10に示すマニホールド1000は、ネック開口1001と、ネック開口とマニホールド本体1006の間に入るバルブ1004と、カニューレ、ピペットチップまたは管類などの流体流動装置1010と接続するように構造化され、配置されたオス型カプラー1030とを有する。] 図10 [0050] ピペットチップまたはカニューレなどの流体流動装置は、多層フラスコ100のポート120を通じて細胞増殖チャンバ内に挿入されるように構造化され、配置されうる。例えば、マニホールドのネック開口1001を通じてマニホールドに入る流体は、マニホールド本体1006内に流れ、カニューレ1010を貫流しうる。これらのカニューレ1010が多層フラスコ100のポート120内に挿入される際に(図1参照)、流体はカニューレ1010を通じて個別の細胞培養チャンバの内部に流れることができる。] 図1 [0051] 再び図9を参照すると、外部マニホールド900はバルブ904を有しうる。開放位置では、図9Bに示すように、流体は、バルブ904を通じてネック開口901からマニホールド本体906まで自由に流れうる。閉鎖位置では、図9Cに示すように、流体はネック開口901からマニホールド本体906まで通過しえないであろう。このバルブは、外部マニホールド900の外部からアクセス可能なバルブキーを回転させることによって動作可能になりうる。図9に示す外部マニホールドは、多層細胞培養フラスコ内の並行した多数の細胞培養チャンバとは連結していなくてもよい。言い換えれば、ネック開口901を通じてマニホールド本体906に入る流体は、多数の流体流動装置901を貫流して多数の細胞培養チャンバ内に同時に入る。代替となる実施の形態では、本発明の外部マニホールドは、流体が、1つの多層細胞培養装置の細胞培養チャンバから別の多層装置の別の細胞培養チャンバへとマニホールドを通じて、別の細胞培養チャンバに向かう流体と混ざることなく、流れることができるように構造化され、配置されうる。この代替となる実施の形態では、流体は1つの多層細胞培養装置から別の装置へと順次通過する。] 図9B 図9C [0052] 図11Aおよび11Bは、直列マニホールド1100の2つの実施の形態を例証している。この事例の管では、流体流動装置1110はマニホールド本体1106に取り付けられる。マニホールド本体1106は、管1110と液密封止を形成するように構造化され、配置された、オス型1121またはメス型1122のいずれかの形態をしたポート1120を有する。直列マニホールド1100は、直列マニホールドの1つの側からもう1つの側へと流体を流すことが可能な、または、流体がマニホールド本体1106を貫流するのを妨げることが可能な、バルブを有しうる。図12Aおよび12Bは、図11Aおよび11Bに示す直列マニホールド1100のためのバルブ1104の1つの実施の形態を例証している。この実施の形態では、バルブは、マニホールドの1つの側からもう一方の側へとマニホールド本体1106を貫く通路を、開放(図12Aに示す)または閉鎖(図12Bに示す)するように操作されうる。バルブ開放装置1108は、開放位置と閉鎖位置の間のスイッチを切り替える動作をする。図12Aおよび12Bに示すように、バタフライバルブなどと同様に、バルブ開放装置を回転させてバルブを開閉して差し支えない。代替となる実施の形態では、図13Aおよび13Bに例証するように、バルブ開放装置1109は、バルブ開放装置1109を、矢印が示すように、開放位置から閉鎖位置までスライドさせることによって動作させて差し支えない。バルブ開放時には、通路1113は、マニホールド1100のそれぞれの側の開口1114とつながる。バルブ閉鎖時には、通路1113は開口1114とはつながらず、流体はマニホールドの1つの側からもう一方の側には流れることができない。バルブの3つの実施の形態について具体的に例証してきたが、多くのバルブの機構が当技術分野で知られており、本発明の実施の形態に適用可能であろう。バルブは機械的または電気的であって差し支えなく、例えばソレノイドバルブまたは電磁バルブを使用して構わない。] 図11A 図12A 図12B 図13A [0053] 外部マニホールドの実施の形態が図14〜16に例証されている。図14は、ネック開口1401、マニホールド本体1406、およびバルブ1404を有する外部マニホールド1400を例証している。ネック開口は蓋1402で覆うことができる。蓋1402は、存在してもしなくてもよい。存在する場合、蓋は、細胞培養システムの内部空間と外部空間のガス交換を可能にするためのフィルタを組み込んでもよい。さらなる実施の形態では、流体の貯留容器からマニホールドへ、さらには多層フラスコへの流体連通を可能にするように、ネック開口を管類に取り付けることができる(図20参照)。] 図14 図15 図16 図20 [0054] 図15は、本発明のマニホールド1500の追加の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、マニホールド本体1505は、図18に示すように、2つの隣接した多層フラスコ内に挿入されるように構造化され、配置された、2組の管1510と接続される。この実施の形態を使用すると、隣接した多くの層を接続して、多数の多層フラスコのネットワークを形成することが可能である。加えて、このマニホールドの実施の形態が用いられる場合には、流体を1つの多層フラスコに投入することによって、多数の多層フラスコを流体で満たすことが可能である。例えば、このマニホールドの実施の形態1500を使用して、2つ以上の多層フラスコを互いに連結することができる。流体は、連結した多層フラスコの積み重ねの一番上の多層フラスコに投入することができる。すべてのフラスコを満たすため、一番上のフラスコから、中間に位置するすべてのフラスコを通過して一番下のフラスコまで、すべてのフラスコが流体で満たされるまで、流体を流すことができる。流体がマニホールド本体1505内に貯留されるか否か、またはマニホールド本体の一方の側の管1510からマニホールド本体1510のもう1つの側の対応する管まで流体が流れるか否かは、マニホールドの内部構造に応じて決まるが、流体は、この実施の形態のマニホールドを通じて直列に、または平行に、多層細胞培養フラスコへと流すことができる。例えば、カニューレからマニホールドに流入する時にマニホールド本体1505が流体を混合することができる場合には、このマニホールドが単一の多層フラスコ内の、または多層フラスコ間のすべての層を混合することが可能であり、それによって平行に接続されうる。マニホールド本体が規定された接続を維持する場合には、フラスコからフラスコへと直列に細胞培養チャンバを連結することができる。例えば、マニホールド本体を通過する際に、管1がマニホールド本体を通じて管2とのみ接続され、かつ、管3が管4とのみ接続される場合には、管1にアクセスした細胞培養チャンバは管2にアクセスした細胞培養チャンバと直列に接続され、管3にアクセスした細胞培養チャンバは管4にアクセスした細胞培養チャンバと直列に接続される。] 図15 図18 [0055] 追加の実施の形態では、管1510はカニューレまたは針、またはマニホールドおよび多層フラスコに液密方式で連結するように構造化され、配置された他の流体流動装置で代替されうる。例えば、管類は、ポートがある高さを有し、多層フラスコの表面よりも上方に延在する場合、該ポートに摩擦嵌合することができる。あるいは、別の方法では、ポートが管類とポートの間に液密の摩擦嵌合を形成するように構造化され、配置される場合には、管類はポートに挿入されて液密封止を形成しうる。] [0056] 図16は、本発明の追加の実施の形態を例証している。図16は、それぞれ、カニューレ1610と接続したマニホールド本体1605、バルブ1604、および2つのマニホールドを互いに連結する管類1642に接続したネック開口1601を有する、2つのマニホールド1600を示している。本発明のマニホールドは任意の配置形態で存在することができ、1つの多重層フラスコを別の多重層フラスコと接続して差し支えなく、多重層フラスコを液溜部または廃棄容器と接続してもよく、1つのマニホールドを別のマニホールドと接続して差し支えなく、既知のコネクタ、バルブ、ポンプ、または他の連結を通じて多数の連結部を提供しうることは、当業者に理解されよう。加えて、本明細書に開示される実施の形態のいずれかに関して記載された任意の特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる組み合わせで実施して差し支えないこともまた当業者に理解されよう。] 図16 [0057] すべてのマニホールドの実施の形態において、カニューレ間の距離は、多層フラスコの細胞培養チャンバのポート間の距離に対応することができる。存在するカニューレの数は、多層フラスコの層または細胞培養チャンバの数に対応しうる。マニホールドの実施の形態は、使用者によって取り外されるように、多層フラスコに配置された状態で包装されて差し支えなく、あるいは、多層フラスコとは別に包装されて差し支えない。マニホールド、多層フラスコ、ポートカバー、ポートカバーストリップ、管類および本明細書に記載されるすべての設備および付属品は無菌であって差し支えなく、まとめて、または個別に無菌包装で販売されうる。] [0058] 図17を参照すると、多層フラスコ100の2つの側に、入口ポート1740および出口ポート1750でありうる、ポート1720が存在しうる。1つの実施の形態では、入口ポート1740に挿入されたマニホールド1700のカニューレ1710を通じて、流体が多層フラスコ100に入る際に、行き場がなくなった流体またはガスがフラスコのもう1つの側にある出口ポート1750を通じて多層フラスコ100から流出しうる。流体は、例えばマニホールドまたはフラスコに取り付けたポンプまたは真空を使用することによって、マニホールドに陽圧または陰圧を提供することにより、マニホールドを通じて移動させることができる(図20参照)。多層フラスコ100の細胞培養チャンバが流体で完全に満たされたら、マニホールド1700のカニューレ1710を入口ポート1740から取り外すことができ、入口ポート1740と出口ポート1750の両方をポートカバー1721で塞ぐことができる。入口および出口ポートの両方がポートカバーによって閉鎖されたこの配置では、多層フラスコ100は閉鎖された多層細胞培養系である。次に、この閉鎖された多層フラスコを、細胞増殖チャンバ内の細胞増殖表面が最大となる(すなわち、底板を下にして置く)ように回転させて、インキュベーターなどの細胞培養に適切な場所に置くことができる。さらなる実施の形態では、マニホールド1700はカニューレを有さず、ポートと直接液密封止を形成してもよい(例えば、図10参照)。] 図10 図17 図20 [0059] 細胞培養チャンバが空になったら、多層フラスコ100を細胞増殖のための位置から取り外し、回転させて、ポートが「上方」の位置になるようにし、手動またはロボット操作によって入口ポートおよび出口ポートのポートカバー1721を取り外し、マニホールドのカニューレを多層フラスコ内に挿入して、吸引または重力によって流体を除去することができる。多層フラスコが空になったら、フラスコを傾けて、多層フラスコ100内に延在するカニューレの先端へと、残った流体を移動させてもよい。] [0060] 図18は、本発明の1つの実施の形態のマニホールドによって、多数のフラスコがいかにして互いに連結されうるかを示す、本発明の1つの実施の形態の斜視図である。マニホールド1800の一方の側のカニューレ1810が1つの多層フラスコ1801のポート1803内に挿入され、マニホールド1800のもう1つの側のカニューレ1811がもう1つの多層フラスコ1802のポート1804内に挿入される場合、2つのフラスコを互いに連結することができる。培地および細胞は、マニホールド1800を通じて、1つの容器からもう1つの容器へと移動することができるように連結されうる。例えば、別の容器(または、幾つかの他の細胞増殖用の容器)に分配すべき細胞を有する容器は、図18に示すように、上方に傾斜させることができ、重力によって、第1の容器1802から第2の容器1801へと細胞を移動させることができる。代替となる実施の形態では、ポンプは、第1の容器1802から第2の容器1801へと流体を運ぶための2番目の設置ポート1830に取り付けることができる。あるいは、受け入れ容器のポート1835に真空ポンプを取り付けて第1の容器1802から第2の容器1801へと流体を引き込むことも可能であろう。] 図18 [0061] 図19は、多層フラスコに取り付けられた図14に示すマニホールドの実施の形態の追加の実施の形態を例証している。図19は、マニホールド1900が取り付けられた多層フラスコ100を示している。マニホールド1900は、マニホールド本体1905、ネック開口1901、蓋1903、およびバルブ1904を有する。マニホールド本体1905はポート(図示せず)を通じて多層フラスコ100と連結しており、流体がネック開口1901から入り、マニホールド1900を貫流して多層フラスコ100の細胞培養チャンバ内に入ることを可能にする。マニホールド1900は、多層フラスコに取り外しできないように取り付けられてもよく、あるいは取り外し可能であってもよい。マニホールド1900は、使い捨て可能であって差し支えなく、また殺菌可能であってもよい。マニホールド1900を取り外す時には、多層フラスコのポートはポートカバーによって覆われて差し支えなく、多層フラスコの細胞培養チャンバへのアクセスが制限されうる。マニホールド1900を取り外す時には、多層フラスコは規則的な長方形または正方形の設置面積を有し、不揃いな形状をしたマニホールドまたは開口に適応させる必要なしに、多数の多層フラスコをインキュベーターまたは包装箱などの密閉空間内に設置できるようにする。] 図14 図19 [0062] 図20は、貯留容器または細胞回収装置2020の1つの実施の形態に連結された本発明の1つの実施の形態を例証している。図20に示す外部マニホールドは図8、9および10に示す実施の形態であるが、ここでは任意の外部マニホールドの実施の形態が適切であろう。外部マニホールド2000は、カニューレ2010、マニホールド本体2005、バルブ2004、およびネック開口2001を有する。外部マニホールド2000は多層細胞培養容器と連結するように構造化され、配置される(図示せず)。この実施の形態では、外部マニホールドは、細胞回収装置または培養培地貯留容器でありうる外部の液溜部と接続されうる。細胞回収装置2020が図20に示されている。外部マニホールド2000は、管類2002によって細胞回収容器2020に取り付けられた容器の蓋2015を通じて、細胞回収装置に接続されうる。管類2025の容器端は、容器の蓋2015を回して締めるか、またはカチッと嵌る際に、容器2020の貫通孔2030内に入る。代替となる実施の形態では、回収容器は、管類2002が容器2020にすでに取り付けられた状態で、あらかじめ組み立てられていてもよい。容器2020は、真空ポンプにつながる管類2041(図示せず)と連結するための第2のポート2040 を有する。この組立体が多層フラスコのポートを通じて多層フラスコに接続され、第2のポート2040を通じて容器に真空が提供される際に、真空は、液体、ならびに幾つかの事例では細胞を、多層フラスコから取り出し、容器2020内に堆積させることができる。容器は滅菌容器であって差し支えなく、外部マニホールドおよび管類は無菌であってよく、それによって多層細胞培養フラスコから容器への細胞および流体の無菌状態での取り出しを可能にする。] 図20 [0063] これらの工程は、自動設定で行うことができる。例えば、図20に示すように、殺菌した回収容器に接続され外部マニホールドは、多層フラスコに接続して多層フラスコの内容物を除去するために、ロボット制御で操作されうる。この種のロボット操作を用いると、ヒトの接触は軽減され、汚染の危険性および漏出も軽減される。] 図20 [0064] よって、本発明について説明してきたが、当業者によって本開示の利益を有する多くの方法で変更されうることは明らかであろう。そのような変更は、本発明の精神および範囲からの逸脱とは見なされず、当業者にとって明らかであろうこれらの変更は添付の特許請求の範囲およびそれらの法律上の等価物の範囲内に含まれることが意図されている。]
权利要求:
請求項1 多層細胞培養装置であって、 a.各細胞培養チャンバが少なくとも1つのポートを有し、各ポートがポートカバーを有する、少なくとも3つの細胞培養チャンバと、 b.少なくとも2つの一体化した気管チャンバと、を備え、 c.各ポートは、ヒンジで連結されたポートカバーと係合するように構造化され、配置されて、開放可能な液密封止を提供する、多層細胞培養装置。 請求項2 多層細胞培養装置であって、 a.各細胞培養チャンバが少なくとも1つのポートを有する、少なくとも3つの細胞培養チャンバと、 b.少なくとも2つの一体化した気管チャンバと、 c.前記多層細胞培養装置の少なくとも3つの細胞培養チャンバの少なくとも1つのポートと係合し、かつ、開放または閉鎖ポートを提供するように構造化され、配置された、スライド式ポートカバーと、を備え、 前記開放または閉鎖アクセスが、前記少なくとも1つのポートに関連したポートカバーの開放位置または閉鎖位置をスライド可能に係合することによって決定される、多層細胞培養装置。 請求項3 前記スライド式のポートカバーが、前記多層細胞培養装置と一体化していることを特徴とする請求項2記載の多層細胞培養装置。 請求項4 多層細胞培養装置であって、 a.各細胞培養チャンバが少なくとも1つのポートを有する、少なくとも3つの細胞培養チャンバと、 b.少なくとも2つの一体化した気管チャンバと、 c.前記少なくとも3つの細胞培養チャンバの前記少なくとも1つのポートと連結するように構造化され、配置された、取り外し可能なマニホールドと、を備え、 d.前記取り外し可能なマニホールドが、前記少なくとも3つの細胞培養チャンバの前記少なくとも1つのポートと、開放可能な液密封止を形成するように構造化され、配置された、多層細胞培養装置。 請求項5 前記取り外し可能なマニホールドがバルブを含むことを特徴とする請求項4記載の多層細胞培養装置。 請求項6 a.第1の多層細胞培養装置の少なくとも2つの細胞培養チャンバと係合するように構造化され、配置された、少なくとも2つの流体流動装置と、 b.第2の多層細胞培養装置の少なくとも2つの細胞培養チャンバと係合するように構造化され、配置された、少なくとも2つの流体流動装置と、を備えた、マニホールド。
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同族专利:
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